MIYO ISOBE
日本を拠点に活動する天然素材抽象画家です。これまでに国内のグループ展やアートフェアに参加し、近年では三軌展に入選。2025年には兵庫県立美術館での展示を予定しており、オンラインを通じてコレクターへと作品を届けている。
漆喰やコーヒー粕、卵の殻など、自然の循環の中にあるものたちをキャンバスに迎え、「気配」「記憶」「境界」といった目に見えない存在を探求している。
素材の持つ物語性や文化的背景を大切にしながら、東山魁夷や横山大観の「風景は心の鏡」とする精神的アプローチや、「間」や「余白」に宿る日本的美意識を現代の抽象として昇華している。
かつてジュエリーデザイナーとして培った質感へのまなざし、工房のあるバリ島の自然に身をゆだねた旅の記憶、そして日本人としての精神性。これらが静かに交差し、作品に息づいている。
今後は舞台を世界に広げ、自然と人間の関係性を見つめ直し、命の営みに宿る光を表現することで、アートの力で世界中の人々の多様な視点や感情をつなげていきたい。自然素材を活かした表現をさらに深めつつ、人々の心に静かな対話を生む作品を一生つくり続けたい。
生と死のはざまを彷徨ったあの瞬間に見た光に満ちた世界。それが私の創作の根源です。
個人の内面を超えて、より広く、深く、普遍的な「希望のかけら」を届けるため、今も挑戦を続けています。